2015/10/08

『大諷の映画狂時代』

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表紙は、『天井桟敷の人々』のギャロンス役のアルレッティ。

雪深い新潟時代に、たくさん観た古い古い映画の数々・・・
その中でも、印象深く心に残っている『天井桟敷の人々』。

ギャロンスという美しいフランス語の名前の響きと、アルレッティの息を呑む美しさ。
身に着けているジュエリーを凝視しながら(笑)の観劇の場面を思いだしましたが、

そのギャロンスという名前の謂れは、深紅色のことであり、
ズワーヴ兵(19世紀にアルジェリアを中心に編成されたフランス歩兵隊兵士)
のズボンの色として知られている。ということを、この本で、初めて知りました。

この本は、仏画、書、刻字などの創作活動をしていらっしゃる
和田大諷さんが、ブログに発表していらした絵を元に、
それぞれの映画にまつわるお話を載せ、一冊の本にされたものです。

実は、昨日、銀座の鳩居堂で開催中の、その本の原画展へ、
とある、理由もあり、伺ってきました。

大諷さんご本人もいらっしゃり、絵をみながらいろいろな話をしてくださり、
大変興味深くお聞きし、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

原画も素晴らしく、映画に対する、またその古い(主にフランス)映画に出ててくる
美しい女優たちにも、並々ならぬ想いとこだわりを持っていらっしゃることが、
一枚一枚の絵からも強く感じられました。

なぜ?その個展に伺うことになったか?というと、
その日、私はヴォーカルのレッスンで成城の徹先生のお宅に伺って
いたのですが、

奈尾美さんが・・・

「ちょっとね。昨日、すごい人に会ったのよ!なっかなか居ないわよ。
素晴らしい!」と、見せてくださったのが、この本だったのです。

なんでも、一昨日鳩居堂に行かれた折、この原画展を見つけて
行ってみたのだ、ということでした。

その時に、やはり大諷さんご本人とお話もされて、
作品に、またその創作活動の素晴らしさに感動され、私に、

帰りに時間があったら、ぜひ寄ってみて!と
お薦めしてくださったから。なのでした。

奈尾美さんのことをお話すると、「ああ。昨日のあの方!」と
すぐに解ってくださり、

そして、奈尾美さんと、大諷さんは、ロシアでとある共通の知人の方とも
通じていらっしゃることも発覚しました。
(大諷さんは、ロシアのエルミタージュ美術館でも個展を開催していらしたのでした)

その場にいらっしゃる方々も、なんとなく徹先生や奈尾美さんの
ファンの方々とも通じるなんとも言えない優しく穏やかで、気さくだけれど
品格ある佇まいと空気感があり、

ああ、どこかでこの人達が通じている。というのもさもありなん。と
思いました。

で、そんな温かい歓迎ムードの中で、最後には、みんなで記念撮影となり、
古くからのご友人で本に紹介文も書いていらっしゃる、
東大名誉教授の大場秀章さん(ものすごく優しい笑顔の方!)のとなりで
一緒に写真におさまる。ということに、いつの間にか、なってしまいました。
(ブログ用と仰っていましたので、あちら、のブログに出てしまうのかしら?笑)

原画展は、銀座鳩居堂の4階で、11日の日曜日まで開催しています。

ご興味ある方は、特に古い映画がお好きな方は、
ぜひ、お時間あれば、足を運ばれてみてくださいませ。

大諷さんご本人は、大変気さくで楽しい方ですが、
絵の緻密さ、思いいれは、並々ならぬものがあります。

鉛筆画ですので、たくさんの線があるように感じますが、
無駄な線はひとつもない。

無駄な線を省いて、一本一本の線を生かす。 
まつげの量とか、極端に少なく誇張して太く見えますが、あれで、いいのだ。
あれが、「絵」として、絶対的に美しい、と感じる量と太さなのだ。と感じられ、
とてもレベルの高い美意識の持ち主だと思いました。
そして、本物よりちょっと綺麗に描くのだとか(笑)
(もし、女性ならものすごくメイクがうまいだろうな。と思いました!笑)

と、同時に、HPを拝見してみると、映画へのこだわり、理解力の素晴らしさ、
時代背景も何もかもすべて網羅し、ボクシングや植物などにもお詳しく、
幅広い知識、その創作量に脱帽しました!

仏画もウェブで拝見しましたが、ああ。なるほど。・・・これだけの仏画を描かれるのだから、
あの、鉛筆画なのだ。と納得しました。

こちらは↓その仏画のお名刺と、『愛人ジュリエット』のポストカード

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この「愛人ジュリエット」のお話もしてくださいました!(笑)
好きな映画のお話をされるときの、嬉々とした「眼の輝き」が印象的でした。

公式サイトはこちら→http://www.wadataifu.com/

以前の徹先生のように、凡夫の私に様々な刺激と教えをくださる
奈尾美さん

発声もそうですが、体と、脳と、感覚と・・・
様々に活性化されている。と感じる昨今です。

奈尾美さんからの発信を、すこしでも皆様に伝えていくのが、不肖私の
務めかと(笑)・・・ご紹介させて頂きました。

そして、ページを捲るたびにワクワクする、古い映画満載のこの本を
楽しみながら読みすすめ、家にあるコクトー映画のビデオなど、
もう一度改めて観かえし、

いつか、ご縁があれば・・・また大諷さんと、映画談義でもできれば?(笑)
などと、にっこりしながら思っているところです。



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